よふかしのうた
Creepy Nutsというユニットのこんな曲がある
自分も初めて夜中まで夜更かしをしたのは13とか14歳くらいだっただろうか。
堪らなくワクワクしたことをよく覚えている。
夜中まで起きていること自体に背徳感を感じていたし、深夜に放送されていた番組は昼間やゴールデンタイムとは明らかに違う雰囲気を醸し出していてドキドキした。(当時の深夜番組は特に色々な意味で特別だった)
とは言っても、そこは学生。
次の日の授業のことを考えるとそう簡単に夜更かしなんか出来るわけもなく、当時の自分にとってそれは滅多に体験できない特別な時間だった。
それから数年後、紆余曲折を経て自分はフリーターに。
いや、別に全然複雑じゃないか。とりあえずこれといった目標も無く動いていた結果、不本意ながらもフリーターにたどり着いた。
当時自分は夜シフトで働いていて、バイトが終わるのがだいたい0時くらい。
ここで自分の夜更かし癖が完全に覚醒した。
バイト終わりにバイト仲間との飲み会や誰かの家に集まってのバカ騒ぎ。
めちゃくちゃ楽しかった。
適度な仕事に学生時代とは比べ物にならないくらい自由に使える収入、そして何よりも夜中に活動できる毎日。当時の自分の幸福度はマックスだった。
この時の経験が原因なのか、それとも生まれ持った特性なのか分からないが、いつの間にやら自分は何をするにも夜中にしか動けなくなっていた。
これは社会人になっても全く変わらなくて、勿論仕事や用事などは昼間に問題なくこなせるが、プライベートの自由な時間はいつも深夜にしか活動できない。
昼間はひたすらだらだら過ごして、いつも夜の0時を過ぎると動き始める。
今は別にテレビなんか見ないし昼間に起きてようが夜に起きてようが変わりはないはず。
でも自分は夜中という時間がいまだに好きだった。
静まり返って虫の鳴き声しか聞こえてこないあの雰囲気。そして皆が寝ている時間に起きている背徳感。
こんなもの大人になれば皆卒業するはずなのに、精神年齢がお子様ランチの自分はまだ夜更かしで高揚していた。
睡眠時間なんか削りに削っていたし、
「きついのは明日の俺だから俺じゃない」
とか訳の分からないことも言っていた。
そんな生活をずっと続けていたつい先日、ついにそのツケを払う日がやってくる。
体調を死ぬレベルで壊し、2週間くらい地獄を見た。体重も2週間で4kg落ちたし今までとは明らかに違う身体の異変。
やっぱり健康は掛け替えのないものだと今回ばかりは身に染みて感じたし反省もした。
まあ原因はもちろん夜更かしだけじゃないんだけど……とりあえず生活習慣を全て見直すことに。
どうやらいよいよ卒業の時が来たようだ。
夜中には色々な思い出があるし、悩んでる心を落ち着けたりしてもらった事も何度もある。
逆にめちゃくちゃネガティブになったりもしたな。
とにかくどんな人間も受け入れてくれる寛大な方でした。
どうせ自分はいい加減な人間なんで、すぐにまたこの時間に帰ってくるだろうけど、とりあえずここで一区切りということで。
長い間お世話になりました。