イースⅨ Monstrum NOX
ストーリーのネタバレは一応無しです。公式サイトに掲載されている情報は出していますので悪しからず。
今作はシステム面やゲーム性でイースⅧを踏襲している部分が多いので、今回は大まかな感想メインで書いてます。興味がある人は読んでやってください
前作との比較
前作イースⅧでは無人島を舞台としていて、昔ながらの冒険物、RPGの王道といった感じのストーリーと世界観になっていました。
しかし今作のイースⅨではかなりイメージを変えてきてます。
「監獄都市」「怪人」「異能」「呪い」「グリムワルドの夜」といった用語がずらりと並び、現代的というか少し乱暴な表現をするならいわゆる厨二な世界観になっています。
そして、これらの単語がストーリー冒頭からどんどん出てくるので、正直最初の方は話に入り辛かった印象がありますね。
そのせいか、購入後すぐはあまりプレイが進まなくてちまちま遊んでたんですけど
2章のラストで「おっ?」と思わせる展開になったので、そこからはサクサクと進めることができました。
ストーリーは普通に良かったんじゃないかなと思います。
おおまかなゲーム部分は評判の良かったⅧとほぼ同じ作りをしていて、拠点の発展やサブクエスト、ロケーション探し等ほぼそのまま踏襲されています。
次に戦闘パートなんですが、今回も全体的に難易度は低く設定されていて、難易度ノーマルだと初見のボスにも負ける要素がなく、前作同様無双系のアクションRPGとして遊べる作りになってるんじゃないかと。
ただし、今回はあるパートだけ異常に難易度が高くなってます。
しかもそれが即死級のトラップをイヤらしい位置にいくつも配置して難易度を上げているので、遊んでいて結構ストレスが溜まりました。
何故急にダークソウルみたいなパートを作ったのか割と謎です。
そして探索パートなんですが今回は殆どが都市内部になるので、前作の無人島丸々1つと比べるとどうしてもスケールが小さく感じてしまい、少し冒険感が薄い感じがしました。
呪いによって不自然に行動範囲が限定されているのもマイナスですね。
全体的にちょっと物足りなかったです。
ここまで読んでいると、もしかして今作は微妙なんじゃないかという印象を受けるかもしれませんが、今作独自の「異能」を使ったアクションは面白かったんじゃないかなと思いますね。
仲間が増える度に使える異能も増えていき、行動範囲が広がっていくのはなかなか楽しめました。また、異能は仲間全員が共有するため、異能を使うために使用キャラをわざわざ変える必要がないので快適に遊べます。
Monstrum(怪人)
漁師のおっさん(41歳)と運び屋の兄ちゃん(24歳)とアドル(21歳)
といった感じだったんですが(女性キャラも3人います)
今作ではタイトルにもなっている怪人達がメンバーとなります。
白猫
鷹
人形
猛牛
背教者
そして今作ではアドルも怪人(赤の王)として行動するのでこんな感じのデザインになっています
イースⅨはやっぱりここが大きいですね。キャラクターが好きになれるかどうかが。
このキャラクター達に興味が湧いてきた人はハマれる可能性が高く、逆にピンとこなかった人はあまり楽しめない可能性が高いです。
個人的にはみんな良いキャラばかりで好きになれましたね。
鷹がやたらと台詞の語尾にハートマークを付けてくるのでお前○○かよ!と思いましたが。
まとめ
今回感想というか前作イースⅧとの比較がメインになってしまいましたが、まとめるなら
万人受けするイースⅧ
刺さる人には深く刺さるイースⅨ
といった感じじゃないでしょうか。
まあRPGはストーリーや世界観ありきなので当然なんですけど、あらすじやキャラに魅力を感じた人は楽しめるんじゃないかと思います。
全体的にちょっと辛めな感想になった感じがしますが、前作イースⅧを楽しんだ分、今作に対しての評価のハードルが上がった事も否めないので、今作もなんだかんだで良作なんじゃないかなと思います。
まだこのシリーズを遊んだことがない人も、今作から遊んでみてはいかがでしょうか。